かつて小学生時代に2年間を過ごしたなかにとって、北海道は思い出深い土地の一つです。
北海道はとにかく大きくて雄大で、行くたびにその自然の豊かさに圧倒されます。
もっとも実際に住んでみると、北海道の自然の美しさを感じる一方で厳しい気候の中で生活する苦労を感じないわけにはいきません。なかが住んでいたのは北海道第2の都市である旭川市ですが、真冬の最低気温は氷点下30度に迫り、最高気温も数ヶ月間0度を上回ることは少ない土地です。なかが住んでいたときには2ヶ月ぐらい一度も上回らない年があったように記憶しています。
小学校の授業で地元の歴史などの授業がありますが、やはり明治以降の開拓史がその大部分であり、それ以前の歴史というのはあまり学ばなかったように思います。
北海道の自然はとても美しいです。しかし、少し目を転じればあちらこちらに廃屋が点在し、開拓や開墾の困難さを感じることができます。できることならば、開拓の歴史を紹介した資料館を一度ぐらいは訪れて、北海道開拓のそういった陰の部分も心に留めてみるといいと思います。北海道の旅行は、その雄大さゆえ移動距離が長くなりがちで退屈するかもしれませんが、歴史を知っているとちょっとした車窓の変化も、また違ったものに感じられ、より深く北海道を感じることができるのではないでしょうか。
北海道庁赤れんが庁舎 明治に北海道開拓使が置かれました。今は一般公開されています。 |
また、北海道をめぐる時にもう一つ欠かせないのが、アイヌの方々に関する知識です。なかもあまりその方面には詳しくないので説明は控えますが、各地にあるアイヌ関係の資料館なども訪ねてみることもお勧めします。
ちょっと堅い話になってしまいましたが、気を取り直して続けましょう。
北海道に初めていくのであれば、その自然の雄大さを感じることをメインにするのがいいでしょう。
おそらく、北海道と聞いてすぐに思い浮かぶ言葉は、「雄大」。ポテトチップスの袋の写真にあるあの景色のイメージですね。あと、「時計台」でしょうか。時計台は行ってみるとたぶん驚きますよ。その周辺が、多くの人が持っているイメージと相当に違うので。
富良野市内より十勝岳方面を望む |
さて、北海道はいずれの季節もそれなりの美しさがありますが、初めてなら特にお勧めなのは初夏5月下旬から7月上旬です。あのポテトチップスの風景を見たいのなら、ジャガイモなどの花が一斉に咲く季節に行きましょう。写真などにでてくる丘一面のラベンダーなども見ることができるはずです。