新潟交通(廃線)の旅

 新潟交通は、新潟市を中心としたバス路線を運行する会社ですが、かつては鉄道線もありました。残念ながら、平成11年4月4日を最後に廃止されてしまいましたが、なかは仲間達と、その数ヶ月前に乗車してきました。

 今から15年ほど前、なかは新潟交通東関屋駅の近くに住んでいました。当時は、白山前(旧、県庁前)−燕間を結んでいましたが、その後次々と廃止になり、最後まで残っていたのは東関屋−月潟間の21.6kmでした。

雪の東関屋駅

 起点は、JR越後線の関屋駅から徒歩で10分ほどのところにあった東関屋駅にありました。ここから、バスが新潟市中心部まで連絡しており、また車庫などもありました。
 東関屋駅を出発した列車は、信濃川の関屋分水路をわたり、信濃川の支流である中ノ口川に沿って延びていました。
 沿線には史跡も多く、味方駅の近くには国の重要文化財である笹川邸(昔の地主の邸宅です)などがあります。

中ノ口川の堤防沿いを月潟に向かって走る(味方駅付近)

 多くの列車は終点の月潟行きでしたが、途中駅の白根駅には折返し設備があり、白根始発の列車も一部ありました。駅名は白根ですが、白根市は川向こうで駅の所在地は、味方村白根地区です。

白根駅

 なか達が新潟交通に乗りに行った日、終点の月潟駅まで他に数人の乗客がいましたが、全員同じ列車で引き返してしまいました。結局、地元の人は一人もいなかったということで、廃止も残念ながら当然といったところでしょうか。

終点、月潟駅の駅舎とホーム
行ったときに使ったフリー切符

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