高千穂の旅

高千穂鉄道

 神話の里として知られる宮崎県高千穂町。アクセス手段は、いくつかありますが車窓のすばらしさから、高千穂鉄道をおすすめします。

高千穂鉄道
高千穂鉄道


 延岡駅を出発した列車は、しばらく走ると五ヶ瀬川に寄り添い、これと絡み合うようにだんだんと山奥に分け入っていきます。車窓からは、すぐ下を流れる五ヶ瀬川と、遙か上を走る国道のバイパスの橋を眺めることができます。バイパスは川に沿って建設された鉄道や旧道と違い、川面からの高さが100mを超えるような橋がたくさん架けてあり、山を支柱にするような感じで(列車からは本当にそう見える)谷を越えていきます。川沿いを走る列車からは、本当に空の上を道が走っているような感じになります。橋の形もそれぞれに美しく、渓谷の木々とのコントラストもすばらしいものがあります。そして、最後のハイライトが天の岩戸駅の直前にある高千穂橋梁です。川面からの高さが105mで鉄道橋としては、日本一の高さを誇ります。列車の上から川面までさえぎるものがなく、しかも橋の上ではサービスに徐行運転をしてくれるので、ものすごい迫力です。
 ちなみに、延岡からは、進行方向に向かって右側の席に座りましょう。沿線の見所の多くは、右側にあります。また、サービスの徐行運転とアナウンスは、高千穂橋梁だけでなく随所で入ります。

日之影温泉駅

日之影温泉駅
 もし時間が許すのなら、途中で列車を一本遅らせて日之影温泉駅で温泉を楽しみましょう。高千穂鉄道日之影温泉駅は2階に温泉を併設していて、窓から渓谷を眺めながら入浴できます。広々としてきれいな浴場で、ジャクジーやサウナ、また小さいながらも露天風呂もあり、設備もよく整っています。

高千穂峡

 高千穂峡は、五ヶ瀬川がもっとも狭くなるところだそうですが、ここでは何が何でもボートに乗りたいものです。なかは2回高千穂峡に行きましたが、乗らなかった1回目と乗った2回目とでは、印象の強さが全く違いました。真名井の滝の写真を載せていますが、これはボートに乗らないとよく見えません。ボートから見上げる峡谷は、とても神秘的で、美しいの一言でした。

真名井の滝

 ところで、ここのボートはシーズンになると非常に混み合います。地元の方に聞いたところ、夏休みと紅葉の時期がもっとも混み合い待たずに乗れるのは、午前9時頃までだそうですので、早めに行った方がいいでしょう。時間が遅れると2時間以上待つこともあるそうです。なお、観光バスでは、時間の都合からボートには乗れませんので、必ず個人で行くことが必要です。

交通:JR日豊本線延岡駅に隣接の高千穂鉄道延岡駅から約90分


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