戦前は沖縄にも鉄道がありました。しかし、第2次世界大戦の沖縄戦で破壊されて以降、沖縄は唯一鉄道のない県になっていました。
そのため、沖縄県内の交通手段はバスとマイカーが中心で、慢性的な渋滞に悩まされていました。
そんな中、新たな公共交通手段として建設されたのが「ゆいレール」こと沖縄都市モノレールです。
沖縄の空の玄関、那覇空港から琉球王朝の中心であった首里城近くの首里駅までを走っています。
レールが2本の「鉄道」とは違いますが、モノレールも立派な鉄道の仲間ですので、晴れて沖縄をご紹介します。
沖縄の空の玄関である那覇空港前に建設されたゆいレールの始発駅。那覇空港とは連絡通路でつながっています。那覇市中心部から車で10分ほどのところで、今まではバスとタクシー以外に公共交通手段はありませんでした。
那覇空港との連絡通路から見た那覇空港駅 | これがゆいレールの車両。2両編成のかわいらしい車両です。 |
あまりにも有名な那覇のメインストリート。道の両側にはおみやげ店が軒を連ねています。
お勧めは、国際通りの中間点付近にある三越の向かいにあるアーケードの中。
おみやげ店もありますが、沖縄の人々の日常生活を支えるお店がたくさん入っています。
アーケードを少し入ったところにある牧志公設市場を歩けば、豚足はもちろん、豚の顔の皮やミミガーといった本土とはちょっと違う商品が並んでいます。
他にも、色鮮やかな地元の魚(見た目はほとんど熱帯魚!?)も注目です。なかは試していませんが、1階のお店で買った食材を2階の食堂で料理してもらうことも可能だそうです。
ちなみに、最寄り駅は県庁前駅と牧志駅。空港からは県庁前が先です。
これは、国際通りにあった郵便ポスト。龍の頭が乗っています。 駅や市場の写真は・・・・、撮ってきませんでした(汗)。 |
沖縄が琉球王国だった頃、琉球国王の居城だった城。
残念ながら、沖縄戦で灰燼に帰してしまい現在の建物は平成に入ってからの復元ですが、見応えは十分。
朱塗りの建物内は本土とは別の文化圏であったことを改めて認識させるものです。
ちなみに、首里城から見るゆいレールは、その小さな車両も手伝って模型のようでした。
これが守礼門。 首里城の入り口にありますが、門と言っても扉があるわけではありません。扉がある門はもっと内側になります。 |
正殿です。ここで国王の執務や行事が行われました。琉球王国の中枢と言ってもいいでしょうか。赤い色は全て朱塗りです。 建物内部も見学できます。 |
ゆいレールの最寄り駅は首里駅ですが、首里城は那覇市街を見下ろす丘の上、首里駅は丘の下にありますので、徒歩で15分ほど。
上り坂ですが、それほど苦にはならないでしょう。
駅近くの沖縄そばのお店、「首里そば」はぜひ立ち寄って欲しいお店です。営業時間が短いですが・・・・。
ちなみに、首里駅は現在のところ終点ですが、レールを見ると(工事はしていませんが)まだまだ延伸できるように準備されているようでした。
もっと先まで伸びる日は来るのでしょうか!?
沖縄には鉄道がゆいレールしかなく、いわゆるビーチとは無縁です。沖縄を紹介して海がないのでは寂しいので、ブセナテラスリゾートからの海の眺めを掲載しておきます。繰り返しになりますが、ゆいレールでは行けません。
夕暮れのブセナ | 月明かりのブセナ(よく分かりませんが(汗)) |