トワイライト・エクスプレスの旅

  大阪・札幌間1,495.8kmを約21時間で結ぶトワイライトエクスプレスは、JR西日本が所有する寝台列車です。日本海の夕焼けをイメージしたという濃い緑の車体(海)に黄色いライン(夕日)を施し、レストランカー(食堂車)「ダイナープレヤデス」やサロンカー「サロン・デュ・ノール」の他、シャワーなどの豪華な車内設備を備えた寝台列車として運行開始時から高い人気を誇っています。。特に、編成に2部屋しかない「スイート」は、1室50,980円(他に人数分の運賃・特急料金が必要)という値段設定にも関わらず、入手困難な切符の一つとされています。

トワイライト・エクスプレス
トワイライトエクスプレス
(人はなか)

 東京方面からは、長岡から乗る方も多いそうですが、せっかくなら始発の大阪駅から乗りたいものです。というのも、長岡からでは、トワイライトエクスプレスの名前の由来となった日本海の夕暮れを見ることができないからです。なかも関東の住民ですが、いったん大阪まで行き、大阪から札幌まで乗り通しました。
 寝台は、その大部分が個室で、1人、2人、4人(スイートに限り補助ベッドを使用して3人利用可)の定員です。
 大阪駅を寝台列車としては異例の正午に発車したトワイライトエクスプレスは、東海道線から湖西線を経由して北陸本線に入り、越前平野、加賀平野、富山平野を一気に駆け抜けます。運が良ければ、進行方向右手に北アルプスが見えるはずです。車内では、必要に応じて観光案内も入ります。
 最大のハイライトは、やはり日本海の夕焼けでしょう。なかが乗ったときは薄曇りで、残念ながら「見事な夕焼け」というわけにはいきませんでしたが、それでもオレンジ色に染まった日本海を車窓から眺めるのは、何ともいえない美しさと贅沢さでした。
 柏崎付近で、いったん海から離れて新潟平野の内陸に入るとすでに夕闇が迫り徐々に暗くなっていく赤い空に弥彦山と角田山がその黒いシルエットを浮かび上がらせます。
 何しろ個室ですので、照明の調節も思い通りにでき、明かりを落とせば外の景色をよく見ることができます。しかし、完全に日が暮れてしまうと、町の灯りが車窓を照らすだけで再び日本海沿いに出ても、景色を眺めるのはもはや不可能となります。しかし、せっかくトワイライトエクスプレスに乗って、夜を楽しまない手はありません。レストランカーでは、予約制のディナータイムが終われば誰でも利用できるパブタイムとなり、軽食や飲み物が提供されます(有料です。念のため)し、サロンカーでくつろぐのもいいでしょう。深夜の青函トンネルの通過時には、車掌によるトンネルの説明もあります。
 翌朝は、朝日に輝く大沼と駒ヶ岳が列車を迎えてくれます。ダイナープレヤデスの朝食は、洋食セットと和食セットの2種類で各1,500円ですが、北海道の朝景色を映す車窓を眺めながら食べる朝食はまた格別です。ちなみに、朝食は車内での予約が必要で時間になると乗務員が個室まで起こしにきてくれます。なかは、予約の時間が早朝なのでちょっとつらかったですが・・・。
 朝食のあとは、個室に戻って車窓を流れる北海道の景色を眺めているとあっという間に終点札幌になってしまいます。「まだ乗っていたい」と思わせる、そんな列車です。北海道へ行くときには、「北斗星」や「カシオペヤ」とともに是非一度は経験してみて下さい。鉄道の旅のすばらしさを感じられることと思います。

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