汽車旅の魅力

 一言で鉄道旅行の魅力といっても、楽しみ方は人の数だけあるといってもいいほど、汽車旅は魅力にあふれています。そのいくつかをご紹介します。

車窓の楽しみ

 車でのドライブって楽しいですよね。目的地まで幾通りもの道があるし、それだけ、いろんな景色を見られる可能性もあるし。
 でも、それはドライバー以外の話。ドライバーは、景色を楽しもうにも脇見運転をするわけには行きません。景色を見るたびに、車を止めなくてはならない。
 汽車旅なら、運転する楽しみはないけれど、その分景色はじっくり眺められます。車より窓は大きいし、視点も高いことが多いので、車では見えないものが見えるはず。車内がすいていれば景色にあわせて左右を移動するのも自由です。
 みんなで景色を楽しめる旅は、汽車旅ならではのものだと思います。
 餘部鉄橋(山陰本線)からの眺めは、まさに空中を走っているようです。山陰本線の車窓は、山が海に迫っているため見所がたくさんあります。

車内の楽しみ(方言編)

 いつもの仲間との会話も楽しいけれど、せっかく見知らぬ土地を訪れたのなら、各地の方言にも接してみたいものです。鉄道は、地元の人たちの足。特に普通列車に乗れば、地元の人が圧倒的多数でしょう。その車内で飛び交う言葉は、もちろん方言がほとんど。ちょっと耳を傾けるだけで地方色豊かな言葉の世界にふれることができるはずです。時には、思い切って地元の方に話しかけてみるのもいいでしょう。ガイドブックには載っていない、耳寄りな情報に出会えるかもしれません。 
普通列車(備後落合駅)
普通列車は地元の足、ちょっとした出会いも。

 


車内の楽しみ(駅弁編)

 旅の楽しみといえば、各地のおいしい食べ物も見逃せません。でも、スケジュールの関係で食べにいっている時間が・・・。という方には、駅弁をお勧めします。最近の駅弁は、地方色豊かなものが多く、しかもおいしい(時にはハズレもありますが)です。車窓の景色とおいしい駅弁の組み合わせは、何ともいえないものがあります。

車内の楽しみ(車両編)

 最近は、鉄道会社も単に目的地まで運ぶだけでなく、列車の旅そのものを楽しむことをコンセプトとした車両を運行するようになってきました。JR北海道・東日本の「北斗星・カシオペア」やJR西日本の「トワイライトエクスプレス」、JR九州の「ゆふいんの森」などのほか、私鉄各社も様々な列車を走らせています。車内では、乗客を楽しませるための企画やちょっとしたプレゼントなどもあります。
ゆふいんの森
「ゆふいんの森」は、眺めを楽しめるように窓を高く大きくとっているほか、森をイメージした内装にするなど、様々な工夫が凝らされている。

ちょっとマニアな楽しみ

 ちょっと、マニアな楽しみとして、スイッチバックやループ線など、線路の工法に関する楽しみ方もあります。
 鉄道は、坂道が特に苦手です。そのため、どうしても坂道を登らないときは、いろんな工夫がされています。
 スイッチバックとは、斜面をいったり来たりしながら登る方法、ループ線とは、らせん階段のように、まわりながら高さを稼ぐ方法です。
スイッチバック説明 ループ線説明
スイッチバック〜AからBまで直接登らず、何回かに分けて登る。 ループ線〜AからBまで、らせん状に登って高さを稼ぐ

 汽車旅の楽しみは、人それぞれです。皆さんなりの楽しい汽車旅を見つけてください。

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