基礎編その1では、特別な切符を使わないで運賃を節約する方法を説明しました。
ここでは、今回は特別な切符をご紹介しましょう。ここで言う特別な切符というのは、JRが販売促進やキャンペーン用に発売するものです。
青春18きっぷは、節約旅行の定番切符としてだいぶ知名度が高くなっています。その主な特徴は、
ということです。学校が休みになる春・夏・冬の年3回発売されることから、学生がよく利用しているようです。「18きっぷ」という名前ですが、年齢制限はありません。
普通列車と快速だけというと「果たしてどこまで行けるのか?」と不審に思う方もいるかもしれませんが、例えば、東京駅を10:40に出発すると大阪に19:14、岡山22:01、三原に23:40に着くことができます。
大垣行き夜行「ムーンライトながら」に乗れば(ただし横浜で日付が変わるので、東京−横浜間の乗車券は別途必要)、その日のうちに九州に着くこともできます。
周遊きっぷは、目的地で自由に乗り降りできる「ゾーン券」に、「ゆき券」と「かえり券」を組み合わせた切符です。ゆき券とかえり券は、それぞれ2割引(学割は3割引)になります(ただし、東海道新幹線を利用する場合は、割引率が異なることがあります)。
ゾーン券は現在67ゾーンが設定されており、ゾーン内は特急・急行・快速・普通の普通車自由席が自由に乗り降りできます。ただし、次の点に注意が必要です。
この条件があることや、ゾーン券の範囲の関係で、旅行の目的地によっては必ずしも便利とは言い難い場合があります。
例えば山陰地方に旅行に行こうとした場合、山陰地方すべてを一枚でカバーするゾーン券はない上、「倉吉−大山口」間はいずれのゾーン券もカバーしてません。
ですから、かつて、なかが行ったような山陰をあちらこちら乗ってまわるという旅行(詳細はこちら)には利用できません。
周遊きっぷ一式 (九州旅行に行ったときにお願いして頂いてきました) |
18きっぷの他にも割引切符はいろいろ発売されています。例えば、東京から北陸の金沢へ往復する場合、北越急行線経由で往復25,420円(通常期指定席)ですが、「金沢往復速達きっぷ」という割引切符を使うと往復22,420円(有効期間7日)で3,000円安くなります。
また、グループで旅行するのなら、回数券を分けて使うという方法もあります。
こういった割引切符をすべて挙げているとキリがありませんし、続々と発売されては消えていきますので、詳しくは時刻表の付録のページやピンクのページを隅々まで探してみてください。また、時刻表に載っていなくても地域限定のような切符も発売されているので、駅に行って直接尋ねてみるのもいいかもしれません。
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